2014年6月24日火曜日

六日目:『ようこそコルフ[ケルキア島]へ(ギリシャ)』:思わぬアクシデント

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今日は出発が遅いので、早目に起きて屋上に上がってみた。
人影のない屋内プール、そして屋外プール。










● アーケイディアの詳細は下記

アーケイディア(Arcadia)は、P&Oクルーズが運航しているクルーズ客船。
アーケイディアの船名はP&Oライン時代の初代から数えて4代目に当たる。
2005年3月24日、イタリアのフィンカンティエリ社マルゲーラ工場で竣工。
船価は4億ドル。
 4月12日に行われた命名式にて、女子陸上選手のケリー・ホームズによって命名され、4月14日よりサウサンプトン発の地中海クルーズに就航した。
 客室数は998室で、うち約70%はバルコニー付きである。
総トン数  83,000 トン
全長      285 m



屋上デッキは周回できるようになっている。
左右200mとすると距離的には400mくらいか。
でも400mといえば競技場のトラックと同じ距離になってしまう。
一人ジョギングをしている人がいた。
日本人の男性である。
朝早く走ることを習慣にしているのだろう。
しばらくすると数が増え、去る頃には10人くらいのジョガーやウオーカーがデッキを楽しんでいた。

ビッフェに入ってコーヒーを飲んだが、誰もいず閑散としている。



ここでいろいろこれまでのことを思い出しながらメモに記帳する。
このブログはこのメモ帳と撮った写真を基礎とし、思い返しながら書いているものである。



今日は10時から日本語の下船説明会がある。
デッキ7へいく。



手順を確認しての帰りがけフォトギャラリーに写真が飾られていたので覗いてみた。
目につく棚の位置にフォーマル・デイナーのとき撮った写真が載っている。
これはと思い先に行く娘を呼びとめたらバアサン連中もついてきた。
あっという間にギャーギャーがやがやとなる。
乗船時の写真もあったので合わせて購入した。

世界でも海が美しいところと言われているのが「コルフ」である。
ところが残念なことにここはよく見ていない。
アクシデントが発生してしまったのである。
まず地図の右側にある「OLD PORTRESS」というところにいった。



砲台である。射程距離1600mから2200mの大砲が数台おかれていた。
ここから進入する敵船を狙い撃ったのであろう。
灯台の丘に登る。
きつい階段である。
降りるのはさらに厳しい。
階段に埋め込まれた石が長年のことでツルツルに磨かれいる。
スニーカーを履いているのに一度コケそうになったがなんとか手摺につかまって事無きを得た。



この階段を降り切るとだらだらの石畳を出口までいくことになるが、娘が近道をしようと段差の大きな階段を下り始めた。
何しろすべる。
そろそろと降りていったが中程でやってしまった。
ツルリと。
足を捻ってしまった。
捻挫である。
くるぶしあたりが腫れ始める。
私ではない、娘である。

原因は靴である。
急いでいたためか船を出るときスニーカーではなく底の硬い町靴を履いてきてしまったのである。
これが滑った。
曲げると痛いがまっすぐ歩く分にはなんとか行けるという。
家内のスニーカーと交換して急遽船に帰ることにする。
無理して動けなくなってもマズイ。
明日はなんいっても期待の世界遺産のドブロブニクである。
ここは何としても行かねばならない。
そのためには捻挫の手当が優先する。
ここで二手に別れる。
私と娘は船に戻る。
家内と家内の姉はコルフの見学である。



なぜ私が娘に付き添うことになったかというと、この旅行に行く前に石畳が多く坂道がきつい旅行になると言われて、肩こり・足の疲れに効けばいいと手元にあったサロンパスとタイガーバームをスーツケースに突っ込んでいたのである。
サロンパスはなんと3袋24枚という大量に。
ゆえに私が娘と船に戻ることになった。
船着場まではバスで少々、あっという間に船に戻れた。
足に負担はかけていない。
ビッフェから氷をもってきてビニール袋に入れて患部を冷やす。
サロンパス1袋とタイガーバームを渡して後は娘にまかせて明日の状況をみるだけになる。



突発事故で少々緊張気味になり、さますためにビッフェでコヒーを飲む。
いつでも使えるのがなんといってもこのビッフェのいいところ。
ついでにシュークリームを。
スイーツは美味しい。
果物も美味しい。
果物はいつの時間にいっても用意されている。
とくにハニーメロンが格別においしかった。
毎日のように食べていた。
モモやリンゴなどはまるごと出てくる。
ツアーにいくときはそれをもらって出かけることになる。
果物のほかに常時提供されているのはピザ。
これもうまい。

うまいものがゾロリと並んでいるのだが、である。
どういうわけか紙ケースに入ったポテトチップスをもってきて食べている人たちがいる。
なんでだ、思う
「チップスなんてやめろよ、うまいものがいくらでもあるだろうに」。
でもやはりチップがやめられない人々はいるのである。
マクドナルド文化の悪影響が人類を蝕んでいる。
そんな大仰なことではないのだが、あれだけのものが並んでいるのに、チップスを取る心境は私にはわからない。
世界に肥満が多くなるわけである。

かく言う私はイタリア料理といえばピザとスパゲテイだと思っていた。
もしまずいスパゲテイを出されたときの用心にと100円ショップで「ゆかり」を2袋買って持っていった。
口に合わないようなら「しそスパゲッテイ」にして食べようという目論見である。
昔たしか魯山人がヨーロッパへいくときワサビを持っていった例にならったのである。
しかし、スパゲテイが出てきたのはベニスのレストランで「イカスミ・スパゲッテイ」を頼んだときだけであった。
ビッフェのメニューにもスパゲテイはない。
よってそのまま持ち帰っていまご飯にふりかけている。



なをピザだがこれはビッフェに何種類かあり、夜食にも提供されるので24時間食べることができる。
 どれもイケル味である。

ところで毎日配達される「デーリー・プログラム」はどんな具合になっているのだろうか。
 調べてみた。








デッキ5のインフォーメーション前の棚に揃っていた。




言語は8カ国語にわたる。
イタリア語・英語・日本語・中国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語(ブラジル語)
である。
本日版の表紙をコピーしておく。








 

我々はドバイからエミレーツ航空でベニスに入ったのだが世界のお金持ちに名を連ねるアラビア語がないのが少々気になった。
そういえば船内でアラビア衣装をまとった人は見かけていない。
アラビアのお金持ちはクルーズをしないのであろうか。
「飛行機好きの船嫌い」なのであろうか。

蛇足だがドバイからベニス間のエミレーツの飛行機の座席デイスプレイには英語とアラビア語と日本語の表示が出てくる。



冷静にみて世界に進出している観光客に日本人は多くない。
その替りベネチアなどは中国人観光客が怒涛のようにいる。
サントリーニ島もアクロポリスの丘も中国人で溢れていた。
マイナーな日本語表示よりも中国語表示にしたほうがいいように思うが。
ベニスのホテルでは、下記のようにローマのほかはニューヨークと東京の時計で、まだ北京はなかった



さて、当初はこのプログラムは船内で印刷されているのではないかと思っていた。
というのは大半海の上にいるのに、そこそこリアルタイムに情報が出てくるからである。
しかし、よくよく考えてみればそんなわけはない。
そんなスペースを船内に持つのはムダである。
船内で編集して、それを外部で印刷して、船に届けるシステムが確立されているのだろう。
そう考えるのが妥当のように思う。


なを、見学できなかったコルフだが、ウイキペデイアを載せる。

ケルキラ (Kérkyra) は、ギリシャ北西部のイオニア諸島・ケルキラ島にある都市。
イタリア語・英語名称での「コルフ」でも知られている。
ケルキラ島(コルフ島)の主要都市であると同時にケルキラ県(コルフ県)の県庁所在地である。

ヴェネツィア共和国領だったときから重要な地位を占め、今では一大観光地となっている。
複数の城を持つこの都市は、「カストロポリス」(Kastropolis, 城塞都市)としても知られている。

2007年には、旧市街が「ケルキラ旧市街」(コルフ旧市街)としてユネスコの世界遺産に登録された。

ケルキラは、シタデル(ヴェネツィアの砦)の境界が、自然の渓谷のなかにつくられた人工の掘割によってそこから切り離された、半島の広い場所に立地している。
そこでは、海水の入り込む溝が、根元部分で一種のマリーナとして利用されている。

ガリツァ湾に向かう海沿いの散歩道がある。
また、リストン (Liston) と呼ばれるシタデルと町をつなぐ素晴らしい散歩道もある。
リストンには、高級レストランやヨーロッパスタイルのビストロが並んでいる。
「リストン」は英語の「リスト・オン」(List on) から付いたもので、露店商人の品物のリスト、言い換えればメニューを意味している。



今日のデイナーはフォーマルである。
最後のフォーマルである。
今日もカメラマンが客席を回っている。



ちなみにこの写真だが、その後が忙しく忘れてしまい購入することはなかった。
レストランはデッキ5とデッキ6にあり、階段で繋がっている。
今日はその階段にビッフェあるいはレストランなどの食事関係の責任者が勢揃いし挨拶があった。
そしてロウソクをつけた大きなケーキがあちこちに捧げられている。
挨拶がおわるとこのケーキが切られお客に振る舞われた。
だが、我々の席にはそのケーキのカケラはわずかにも配られなかった。
忘れ去られていた。
今日の味はほどほどである。





 捻挫は氷で冷やして冷たくなりすぎそれが痛いという。
 ということは腫れの進行は止まっているということでもある。
 サロンパスをベタベタ貼り付けている。
 無理をしなかったことがよかったのであろう、ねじらなければ痛みはないという。
 このまま一晩おいて明日は歩けるようになって欲しいものである。
 残りのサロンパスもというので2袋すべて渡した。
 この「サロンパス・ハイ」は表面に練り薬を盛り上げたような膏薬タイプではなく、シート状のものである。
 非常に薄く、そのためなのか接着力も大きく剥がれにくい。
 タイトルには「うす型鎮痛消炎プラスター」とある。
 これを鎮痛目的に使うのは当然のことだが、「6cm×8cm」の大きさがあるので足首の周りに数枚貼り付け、いわゆるテーピングもどきに使って患部をしっかり固定して動かないようにすることもできる。
 その使い方のほうが捻挫には効果が大きいかもしれない。





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